新薬「レカネマブ」についての勉強会を開催しました

令和6年3月16日(土)10時30分より、大分県社会福祉介護研修センターにて、拡大世話人会を開催しました。

本年度3回目の開催となりましたが、午後の勉強会とあわせて、26名の世話人が参加し、これまでの活動報告とともに来年度の活動方針(案)について協議しました。

また、511日(土)に予定している支部総会の午後のシンポジウム内容について、意見交換を行い、決定することができました。

午後は「認知症の新薬 レカネマブについて」と題し、勉強会を行いました。
レカネマブはアルツハイマー病の原因物質に直接働きかけ、取り除くための初めての薬であり、大きな期待が寄せられています。
MCIの段階もしくは、ごく初期のアルツハイマーに効能・効果が認められており、2023年8月21日に厚生労働省により薬事承認されました。

勉強会のパネリストは、泉 美沙子さん(国東市民病院 認知症看護認定看護師)と河面 文さん(若年性認知症支援コーディネーター)です。
ゲストスピーカーとして、製薬会社であるエーザイの松浦さんにも参加していただきました。

はじめに、事務局長の藤田淳子より、認知症を巡る政治の流れ、認知症の基礎知識などについて、復習のための研修を行いました。

続いて、泉 美沙子さんより「レカネマブ」の適用条件や、実際に治療にかかる費用についての説明がありました。

さらに、河面 文さんより、大分県内の治療可能な医療機関についての説明がありました。

質疑応答では、参加の世話人から活発な質問や意見が出されました。
大きな期待を持って受診したものの、投与対象の患者は限られることから、適用外になった場合のフォローの重要性などについても話し合われました。

認知症の人と家族の会(本部)は、2023年8月21日に承認が了承された早期アルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」について、「認知症の人」と「家族」へ向けた動画を公開しています。ぜひご覧ください!

文:古賀周一郎(認知症の人と家族の会大分県支部 副代表)